2010年 04月 09日
MBAを取りにきて気がつく家族の大切さ |
4月に入り、無事臨月を迎えました。ここまで何もなくこれたことに感謝。
もういつ産まれても大丈夫なまでにすくすく育ってくれた我が子にも感謝。
一生懸命支えてくれて、幸せを共有してくれている夫にも感謝。
NYから母が来てくれました。これで心強くなりました。感謝。
入院用バッグも作ったし、準備は整いました。あとはペーパーを片付けるだけ!
先日、HBSで有名な教授数名(クリステンセン教授など)が講演をしてその内容
を友達にシェアしてもらったのですが、それ以外にも自分が受講した教授が送った
メッセージを含め、共通しているなと思ったことがあったので書き留めておきます。
『HBSに来るような野心のある生徒は、達成欲にかられることが多くなり、
その結果キャリアなどの目に見えて評価されやすい
ものにばかり時間をさく人が多くなる。その一方、家族に対するコミットメントは
20年後になってはじめて『自分は素晴らしい息子、娘を育て上げた』と結果が
出るもの。でも、『短期的で即物的な達成感』に惑わされないでほしい。
人生で一番深い充実感、達成感は、長い時間をかけて形成する大切な人たち
(家族や親友)との関係によって得られるのだから』
ということです。(これはクリステンセン教授の言葉)
どの授業の教授も、『家族が一番大切』というメッセージを送ります。
そしてそれに付随するように『離婚は避けるべし』というメッセージも。
(離婚大国アメリカなのですが、離婚に対する烙印が日本よりも
ある気がします、とくにエリート層には。ビジネスで失敗しても
『リスクをとって偉い』なのに、夫婦間で失敗すると『ルーザー』
になるのは面白いです。私はそうは思わないけど。)
MBAを取りにきているのだけれど、あまり『でかいことをして世界を変えろ』という
ことを言う教授を見ない気がします。考えてみれば不思議な気もする。
しかし時代が時代なだけにそういう教育内容は間違っているのでしょう。
多分、キャリアで何かを達成するよりも、幸せな家庭を作り上げることの方が
難しいからそういうのかなと思いました(特にキャリア志向の強い人にとっては)。
どちらがより大切というのではなくて。
私は、もうすぐ子供も産まれるので、先生のいうことがとてもずしんと重く
胸に響きます。妊娠してからどんどん変わる自分のプライオリテイにも気がついているし
自分のためだけに生きて行くのは長続きしないなあと理解しています。
でも、野心をもたないわけがない。そんな人はそもそもここに来ない。
なので、昔よりも教授がHBS生に求めている『理想の人物像』の
ハードルがあがっているのだろうなと思いました。
キャリアで成功するだけではだめ、愛する家族と親友がいて、社会貢献もしていて
謙虚な姿勢でいる、そういう人で初めて『成功』と言える。というような。
というか、家族という支えがないと、キャリアでも達成感は味わえない、
ということでしょうか。
確かに私も、現在受講している『人生設計とフィナンシャルプラニング』
のクラスで長期ゴール(25年後)として『満足のいくキャリアと幸せな家庭、
いつまでも女として輝いていて健康で魅力的で、友達ともずっと
仲が良くて、社会貢献をNPOや宗教活動などの形でしている人生』と書きました。
(本当はもっと具体的です。書くのはタダですよ。)
でも自分が満足できればいいので別にどっかの上場企業のCEOになるとか
(今時そういうことを目標にする人はあまりいない気もするけど)
そういうことは全くもって目標にはなりませんでした。
いずれにせよ、なかなか達成するには時間と努力が必要ですが、
当たり前のことを当たり前と思ってしまわないように、教授の様々な言葉を胸に
しまって出産に臨みたいなと思いました。ラストスパートです。
おまけ。
臨月の腹は巨大です。骨盤の緩みもあり、腰が完璧にやられました。。
痛くて痛くて階段が辛いです。動悸息切れには慣れました。
足がつるのもお友達。けどこっちは妊婦を大切にしてくれるので、
歩いていると皆に『you look great!』と言われます。嬉しい。
街を歩く見知らぬ妊婦さんとのテレパシー的な『あなたも大変ね、でも幸せね』
というようなやり取りから(ついでにお互い腹の大きさもちらっとチェック)、
赤ちゃんをつれている見知らぬお母さんからの『頑張ってね』という
励ましまで全てが温かいです。母ってやっぱり、海というか大地というか、
自信に満ちた地球を優しくするオーラが出ていますね。

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by tomoehbs
| 2010-04-09 23:33
| MBAライフ